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ウガンダの子どもたちに教科書1000冊届けたい!

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▼はじめにご挨拶

初めまして!三宅志信と申します。突然ですが、僕は今ウガンダにいます。僕が訪れているのは、ウガンダの現地NGO「HAPPY TIMES CHILD CARE INITIATIVES」。このNGOは、質のいいサービスの提供を通して、体の弱い子どもたちが総合的に成長、生存、発達できる機会の向上をミッションとして活動しております。金銭的理由から親が育てられなくなった子どもや家庭内暴力を受けていた子ども、家のないストリートチルドレンなどを引き取り、住まいや食事、教育を受けられる環境を子どもたちに提供しています。より詳細な情報に関しては、以下のFacebookページをご確認ください。

Facebookページ:https://web.facebook.com/HAPPYTCHILDCAREINITIATIVES/

この学校に来てまず感じるのは何よりも、子どもたちの活気!あふれんばかりの笑顔を浮かべ、力強く手を引いてくる子供たちの様子には思わず笑みがこぼれます。
彼らは授業を受けたり、サッカーやダンス、お祈りをしたりと、日々を楽しく過ごしています。

しかし、こうした活気にあふれた生活のなかで共に過ごすうちに、徐々に彼らの「日常」のあまりの過酷さに気づくようになりました。


▲ここがそのNGOの運営している学校「HAPPY TIMES JUNIOR SCHOOL」


▲元気に笑う現地の子どもたち

▼彼らの「日常」とは

なによりも衝撃だったのが、この学校の1日の長さです。彼らの1日はまだ空も暗い朝4時から始まります。起床後は、morning prepといって、先生が授業をしたり、生徒が宿題や読書をしたりするための時間があります。この時間は朝6時まで続きます。その後は、部屋の掃除、朝食、朝の集会を終えて、休む間もなく朝8時から授業です。そんな彼らの授業が終わるのは夕方5時。1日に7コマ、時間にして約10時間、勉強をし続けます。

5時に授業が終わった後は、思い思いに過ごして、夕ご飯の時間になります。夕ご飯の時間を終えると、彼らはまたevening prepといって、朝と同じように、先生が授業をしたり、生徒が宿題や読書をしたりするため時間が夜9時まで続きます。こうしてようやく長い彼らの1日が終わります。 

こうした彼らの1日の時間を通して強く感じることは、彼らがものすごく勤勉だということ。ここの子どもたちは朝早くから夜までずっと勉強漬けです。音楽の授業や、総合学習の時間はありません。彼らはみんな、小学校の最後にある卒業試験に合格するために必死に勉強しているのです。そうした過酷な勉強を強いられる環境を生み出してしまう原因の一つに、教科書の不足があります。教科書がないことによって、子供は全て(算数の問題文や英語の文章まで普通でよければ書き移す必要のないところも、復習のために全てです!)黒板を写さなくてはいけないし、視覚を通じた教材がないため理解が進まず、結果的に授業は暗記中心で進んでいってしまいます。彼らは何度もノートに書いてある板書を音読し、問題を解くことを繰り返します。そうして進行が遅れてしまう授業のせいで、彼らは毎朝あれだけ早く起きて勉強をして、遅くまで勉強漬けの毎日を送らなくてはならないのです。

また、そうした状況は物資の過度な消費も生み出します。全部黒板に書き写すことは、生徒のペンの消費にもつながるし、先生のチョークの消費にもつながります。そうした過度な消費のせいで、たまにペンを持っていない子供もいたりします。チョークもすぐになくなります。そんな物資がギリギリの状態で彼らは過ごしているのです。

そして、生徒だけじゃなく教師も大変です。そもそも子供相手というだけで教師は大変な職業であるのに、朝から夜まで働きっぱなし。一回の授業でも板書量がとっても多いです。それだけ大変な仕事をしているのに、彼らの収入は微々たるもの。平均で月200,000shs(日本円にして7000円ほど)しかもらえません。そんな状況を話す彼らの弱々しい表情がとても印象的でした。

そうした問題がたくさんある環境でも、彼らはそんなそぶりを見せず笑顔で毎日僕らを迎えてくれます。

 


▲小学3年生のリテラシー(社会科と理科の混合)の授業。こうしてノートに書いた板書を必死に音読して覚えている。


▲こうした図のある板書も。でも、子どもたちはこうした図もすべて手書きで移さなくてはいけない。

▼日常から見えてくる問題点

こうした彼らの1日の時間を通して見えてきた問題点は以下の3つです。

①圧倒的に子どもに時間が足りないこと
②物資が過度に消費されていること
③先生のモチベーションが保たれないこと

①こうした現状は、勉強の面でも勉強以外の面でもそうです。彼らは1日の多くを勉強に捧げていますが、それでも時間はギリギリです。深い理解をするには、十分な時間も十分な物資も(教科書・プロジェクターなどの視覚教材)ありません。そのため、結果として理解よりも暗記を中心とした教育になってしまいます。そうした現状は子どもたちの勉強に対するモチベーションや面白いと感じる機会を減らしてしまいます。また、板書で授業時間の大半が割かれてしまうため、先生側が授業の中で創造性を出すことも難しいです。その結果、単調な授業になってしまいます。
そして勉強以外の面においては、彼らの心を育てる時間がとても少ないです。子どもがサッカーをして楽しむ時間や、放課後にみんなで屋内で遊ぶ時間や、子ども同士のコミュニケーションの時間。他にも、授業としても音楽や体育、道徳などの子どもの精神を養うための時間が不足しています。小学生の時期が精神の発達に大きな影響を与えるとはよく言われますが、その大切な時期に彼らは心を育てるための時間を取ることができないのです。

②主にペンやチョークの過度な消費が目立ちます。まず、ペンの消費量ですが、一生徒あたり1ターム(3ヶ月)でペンを約10本も消費します。またチョークの消費量ですが、一箱(〇〇本入り)のチョークの箱を1ターム(3ヶ月)あたりで24箱も消費しています。こうした状況のために、生徒の中でペンを持っていない子がいたり、チョークの消費が激しかったりという問題が起きてしまいます。こうした問題は、授業の板書の時に生徒間のペンの貸し借りが起きて、授業の進行が遅れを引き起こし、また生徒自身の学習の妨げにもなります。

③教師のモチベーションにも問題はあります。上述しましたが、低収入で過酷な仕事環境を強いられている彼らは疲れきっています。そんな状態なので、先生のモチベーションが低下してしまい、結果として先生のパフォーマンスも低下してしまいます。その結果、どうしても押し付け型の授業になってしまい、生徒の主体性を削ぐことにもつながります。

  


▲子どもたちが必死に勉強する様子。
 

▲授業時間の圧迫で、子供らしい時間が不足している


▲先生のモチベーションと生徒の主体性が相互に影響している

▼どうしてこうした現状が起きてしまうのか

一つ一つ順に説明させてください。

①こうした時間の不足を生み出してしまう原因に一つには、PLEという小学校の卒業試験にあります。ウガンダでは、小学校を卒業するのに試験に合格することが必要です。もしこの試験に合格できない場合は、留年か退学を迫れらます。そのため、学校の中では小学5年生(ウガンダでは小学7年生まであります)頃から本格的にPLE試験の対策のための授業になっていきます。この制度により、子どもは多くの勉強時間を必要とされると同時に、学ぶことよりも試験に重きを置いた勉強をしていくことになります。
また、教科書がないことも一つの大きな原因です。現状、黒板の板書に授業時間の多くを費やしています。実際に小学7年生の化学の授業で、どれくらいの時間を板書に費やしているのか調査してみました。結果は、60分中40分を費やしているという結果。まず、初めの20分は先生は何も話さずに板書を書き続けます。その後の20分では、先生は板書をやめて喋り始めます。しかしその時間、生徒は先生の呼びかけにもほとんどが反応せず板書をとり続けています。最後の20分になってようやく、生徒たちは板書を終えて先生の話を聞くようになりました。結果としてわかったのは、全体の中で理解のために費やせる時間が、授業時間の1/3しかないということです。そのために、授業の進度が遅くなってしまい、授業数が必要になるという現状があります。

②ペンやチョークの消費が激しい原因としては、そもそも板書量が多いことが大きな問題として挙げられます。授業内での板書量は約黒板1枚半程度です。こう聞くとあまり多くないように感じるかもしれませんが、日に7コマの授業があることを考えると、教師も生徒もどちらも10枚半の黒板を毎日書いていることになります。これは膨大な量です。これだけの板書量はそもそも卒業試験までに多くの勉強をこなさなくてはならないことや、すべての内容を黒板に書き写さなければいけないために起きています。

③先生のモチベーション低下の原因としては、すでに挙げているように⑴低収入、⑵過酷な労働環境(労働時間の長さ、授業内での負担)であることの二つが大きく課題として考えられます。収入に関しては、平均で月におおよそ200,000shs程度(日本円にして7000円程度)。最低賃金が130,000shsであることを考えれば、その額の低さを実感してもらえるかと思います。過酷な労働環境に関しては、彼らの労働時間が朝の6時から夜の9時まであることがその過酷さを物語っています。時には朝4時や5時から授業をしているクラスもあり、生徒だけでなく先生も同じだけ大変であるということがわかります。そうした過酷なタイムスケジュールは①でもお話ししたように、PLEの卒業試験制度や教科書がないことからきています。


▲試験体制によって様々な問題につながる

▼僕たちがしたいこと〜彼らに教科書が届く仕組み〜

こうした問題を解決するために、何をすればいいか。
ここまでお読みいただいた方ならば、もうわかるかと思います。これらを起こしている根本的な原因には、いつも教科書がないことが潜んでいます。

そのため僕たちは、「子どもたち一人一人が自身の教科書を持てる環境を作ること」をしようと考えています。

教科書を届けることで、教育の質を改善したい。
教科書を届けることで、子供らしい時間を届けたい。
教科書を届けることで、物資の過度な消費を抑えたい。
教科書を届けることで、先生のモチベーションをあげたい。

たくさんの思いがこの企画には詰まっています。教科書を届けることで、これだけのことを改善できると思っているし、これだけのことを改善するために僕らはこの活動をしています。

支援の仕方としては、下の図のような形を考えています。

まず、クラウドファンディングを通じて支援者のみなさまから支援金を募ります。次に、支援していただいたお金を僕たちが集め、現地に送金します。現地の学校の代表やNGOの代表の方に、そのお金を使って現地の教科書販売会社から必要数教科書を購入してもらいます。そうしてようやく子どもたちが教科書を使えるようになります。現地でお金が適切に使われた様子は、現地の彼らに写真を通じて報告してもらい、その結果を僕らがみなさまにお知らせします。


▲支援構造の図

▼どうして教科書なのか?〜教科書により解決される問題〜

教科書を導入することが現地のためになることはすでにお話しした通りです。

「でも、教科書以外の選択肢じゃダメだったの?」という疑問を持たれる方もいるかと思います。
そういった方のために他の物資との比較もしたので、ぜひご覧ください。
(※観点としては、①子供の時間が足りない②物資の過度な消費③先生のモチベーションという3つの問題を、より持続的に、より本質的に解決できるか、そして実現可能性があるかという部分を観点としてあげています。
こうした物資が支援として適切でないということを必ずしも主張するものでないこと(この場合、この目的においてのみの比較であること)を予めご承知ください。)

選択肢①:ICT教育教材
教科書は、ものであり形があるので必ず消耗されます。そして内容という点でも、カリキュラムが変わってしまうということがあります。その点ICT教材であれば、持続性もあり、カリキュラムの変更にも対応できるのでいいんじゃないか、という意見です。
ICT教材はとても魅力的であり、今後の社会の流れも考えて最終的にはそうする方がいいだろうと考えています。しかし、現時点で導入するには多くの問題が発生してしまいます。

・1日に頻繁起きる停電で、数時間電気の供給源がなくなってしまうこと。
・教室にコンセントの刺し口がなく、教室でICT教材を用いることが難しい。(導入には工事が必要になる)
・電気代や通信料を考えると、維持費が非常に高くその費用を担保するのが現実的でない。
・ICT教材に触れたことのない教師と生徒にICT教材を導入することが厳しい。僕たちの滞在期間を考えると、その扱い方まで指導して導入の様子を見届けることができないので、実現性が低い。
・彼らが使えるだけのICT教材を導入するには、最初にICT教材が授業で使えるだけの多額の投資が必要だが、それを集めることは現段階では厳しい。

こうした理由により、ICT教材の導入は断念しました。しかし、もっと長期で滞在できる機会を作り、もっと多額の投資先を確保することができれば、こうしたICT教材の導入まで踏み切れる可能性もあると思います!ぜひ、今後も活動を継続させられたらと思っています。

選択肢②:ペンやチョーク
ペンやチョークの消耗品を直接的に支援してするというものです。
しかし、これは物資の過度な消費という問題以外に対して効果的でないことと、持続的で価値のある支援がしたいという思いがあったので、今回は遠慮させていただきました。
(しかし同時に、ペンやチョークは消耗品であり、必ず必要となるものです。教科書を十分量子どもたちに提供できた場合は、こうしたペンやチョークなどの消耗品を送ることも考えております。)

選択肢③:プロジェクター
視覚教材を用いることでの理解促進や、チョークのことを考えると、プロジェクターの導入も効果的なように思えます。
ただし、プロジェクターも以下の理由により導入を諦めました。

・教室にコンセントの刺し口がなく、教室でプロジェクターを用いることが難しい。
・教師全員がPCを所持しているわけじゃないので、プロジェクターを授業で活かせる環境が整っていない。
・教師が毎回資料をあらかじめ作成してこなくてはいけない点で、教師の負担になりうる。
・ペンなどの消耗品の問題が解決されない。

他にも、「こういったものを導入してはどうでしょう?」などご意見をいただけると、大変参考になります。もし何かご意見等がありましたら、メッセージ機能やFacebook等を用いて気軽にご連絡ください。

▼より持続的で価値のある支援とは何か

「より持続的で価値のある支援とは何か」。クラウドファンディングが一時的な支援で終わらないためにどうすればいいのだろうということを必死に考えました。

「教科書は消耗品である」という事実は覆せない事実です。でも、教科書で届ける価値をより最大に・持続的にしていくことはできると思っています。具体的に考えている対策は下の5つです。図も用意したので、併せてご覧ください。

ー「学校」に教科書を寄贈するという形を取る。そして、学校が生徒に教科書を「貸し出し」、年度が変わっても教科書が受け継がれる体制にする。
ー教科書を持続的に使っていけるようにするための、教科書の扱い方のセミナーを開催する。
ー教師向けに、教科書をどう授業に盛り込んでいくのかに関するセミナーを行う。
ー破損の可能性を防ぐための、紙製のブックカバーを作成する。
ー教科書に番号を振り分け、教科書の管理をしっかりとして、紛失を防ぐ。

こうした対策も行いつつ、しっかりと教科書が本来発揮できる価値を発揮できるように最善を尽くしていきます。「他にもこういうことをしてはどうだろう? 」などのご意見があれば、ご連絡お待ちしております。



▲持続的な支援のためにすること

▼何もできない自分、何かを届けたい自分

今の自分はあまりにも無力で、現地の教育制度を大幅に変えることも、子供達が楽しく意欲的に学べるような画期的な授業を届けることもできません。それでも「何か自分の受けてきたものを還元したい」。この土地へ来た時のこの想いだけは、今も残っています。

もともと僕は恵まれた環境で育ちました。質の良い教育を受けさせてもらい、何不自由ない生活を送ってきました。そんな自分とは違う、どこかで貧しい生活をしていたり、体が不自由だったりして、自分の理想を叶えられない子どもたちがいる。そんな彼らに自分が享受してきたものをどうにかして還元したい。そんな想いを果たすために、この土地へきました。

今、その想いを果たす時がきた、と思っています。自分ができることは、この想いと彼らのこの状況を伝え、より多くの方のご協力をいただき、彼らにより多くの教科書を届けることだと考えています。

▼資金の使い道

教科書715冊を、
皆さんのお力をお借りして届けようと思っております。
(※1000冊と題名では銘打っておりますが、実際には必要性や実現性を考慮し、目標数を715冊まで下げております。ご了承ください。)

教科書必要数:生徒数143人×教科数5教科(全7学年)=715冊
必要資金:1冊平均20000Ush×715冊=14,300,000Ush=433,333円

(※1:1円=33Ushとして算出しております。)
(※2:目標金額には、手数料・郵送料等も含まれております。)

もし目標金額を超えた場合は、彼らへの物資の提供(ペンなどの不足している物資)やその他学校内での食費などに回させていただきます。
また、この支援はAll-in方式をとっているため、目標金額に達しなかった場合でも集まった分の教科書を購入させていただきます。

▼最後に

ここまで読んでいただいた方の、ご関心に誠に感謝いたします。
どうか教科書の届ける「時間」が、子どもたちの未来に繋がりますように。

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¥3,000 の支援

◼︎メールでの活動報告書
◼︎現地の子どもたちの作ったブレスレット
(※写真はイメージです。写真と同じものが届くわけではないことをご了承ください)
を送らせていただきます。

¥5,000 の支援

◼︎メールでの活動報告書
◼︎現地の子どもたちの作ったブレスレット
◼︎現地の子どもたちからの直筆の感謝の手紙
を送らせていただきます。

¥10,000 の支援

◼︎メールでの活動報告書
◼︎現地の子どもたちからの直筆の感謝の手紙
◼︎現地で作られたポーチ
(※画像はイメージです。写真と同じものが届くわけではないことをご了承ください。)
を送らせていただきます。

¥50,000 の支援

◼︎メールでの活動報告書
◼︎現地の子どもたちからの直筆の感謝の手紙
◼︎現地で作られたバッグ
(※画像はイメージです。写真と同じものが届くわけではないことをご了承ください。)
◼︎現地の子どもたちが映ったポストカード3枚
を送らせていただきます。

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